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1.
目覚まし時計が鳴った。
4時だ。
まだ布団の中に入っていたい。
寒さが厳しい1月末…
「お、お、寒む…」
顎がカクカクふるえた。
出勤するために起きようとしていたが布団から出た瞬間凄い寒さから身体が震えた。
フレックス出勤をしているので4時に起き身支度をして5時過ぎには家を出る。
そして、7時から仕事を始める。
コロナが流行り在宅勤務が主流であったがコロナのピークが過ぎ通常勤務となったからだ。
しかし、俺はコロナに感染し完治したが、出来るだけ人との接触を避け早朝出勤し帰宅は17時としていた。
俺は独身であり眠い目を擦りながらカーディガンを羽織りエアコン、テレビをつけ台所に向かい食パンをトースターに入れた。
「本当、寒いなぁ…」
4時10分…ニュースでは天気予報が流れ今日の冷え込みは記録的であり午後から雪に変わることもあると伝えていた。
「あ〜寒!まだ暖かくなら無いなぁ」
俺は震えながら独り言を呟いた。
「チン…」
トーストが出来上がった音がして台所に向かいトーストにバターを塗り皿においた。
そして、粗挽きに挽いたコーヒー豆をペーパーに入れ、保温しておいたお湯を口が細いコーヒー専用ポットに入れ替えお湯を注いだ。
俺の家は2LDKのマンションであり出来上がったトーストとコーヒーを運びテレビを観ながらの朝食を摂っていた。
「そろそろ着替えるか?」
4時40分…洗面所に向かい歯を磨き、髪にジェルを塗り整えワイシャツ、ズボンに着替えネクタイを締めジャケットを羽織った。
「今日は寒いからジャケットの上にダウンを羽織ろう…」
5時20分…俺は家を後にした。
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