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「開発」、「創作」
さて、製作にあたって使えそうなのは「開発」と「創作」。
「開発」は手順や過程を全てすっ飛ばして完成品を作れる能力。
「創作」は手順、過程を短縮する能力だ。3分クッキングみたいなことになるんじゃないだろうか。
まずは「開発」から試してみよう。
んーと、とりあえず回復ポーションの容器になりそうなガラス瓶に水を詰めてヒーリカ草を活けてみたが、これでいいんだろうか。
「おいおい、流石にそれはないだろ。せめて器具を用意しないことには。」
「うーん。俺もそう思うけど蘇生薬来るレベルの設定のガバガバさならこれもワンチャンあるかな、と。」
「まぁ確かに、確かめてみる価値はあるか。」
「そ。じゃ、いくぞ。『開発』。」
ちょっとカッコつけてガラス瓶に両の手のひらを向けながら厳かっぽく告げる。
するとシュルッとガラス瓶周辺の時空が中心に向かって渦を巻くように歪み、それがなくなった頃にはヒーリカ草は消えガラス瓶の中に回復ポーションが詰まっていた。
「わぁおー。」
「まじかよ。ありえねぇって思ってたのにな、、、。」
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