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いざ、街へ!その1
どうも…現実逃避、始めた、作者です。
もうテストなんて燃えればいいと思います。
明日が最終日…。早く終わりたいぃぃぃ!!
やっと物語が進みます。……次で。
ごめんなさい、ごめんなさい!なんか話が中々進まなくて…。
なんででしょう?
はい、僕のせいですね。うん。頑張ります…。
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さらに色々質問して、全部知識を奪おう…ではなく、教えてもらおうと口を開いた時、アルテミスが慌てた様子で言った。
『あ、やば…。え、ちょ、ま…。』
………どうしたん?口調崩れてるよ??
俺たちは、生暖かい目でアルテミスを見る。
そんな俺たちに気づかない様子のアルテミスは、『あ、ちょ…え、まって?……………ん?』
と、奇声を漏らしていた。
『すみません、神力が足りなくなりそうです。神力が足りなくなったら、結構やばいので、私はもう行きますね!
あ、それと地図はここに置いときますぅぅ。
連絡は、この子を通してできますので、それではまたー』
一息に、早口で言い終わったアルテミスは、去った…らしかった。
声が聞こえなくなったから、居なくなったんだろう。
もう最後の『またー』とか、ほぼ聞こえてなかったし。
すると突然、上から大きい紙と手紙のようなもの、そして小さいかばんがバサリと落ちてきた。
かばんといっても、ポーチのような大きさだ。
どこから現れた!?
俺が驚いている間に、父さんは手紙を拾い上げ、母さんは大きい紙を広げていた。
かばんは俺が拾った。
俺がかばんの中を除きこもうとチャックを開けようとした時、母さんが「あっ」と声を上げた。
何事かと思い、母さんの方を見ると、怒りに満ちた顔をして、大きな紙を見ていた。
皆で中を覗き込むと、そこには地図が書かれていた。
中身を見た俺たちは、皆信じられないというように、目を見開く。
………広すぎないか?この世界。
そう、おそらく地球の3倍くらいある広大な星だった。
国の一つ一つも大きいし、国じゃない広大な土地もある。
まぁそこに驚いたのも事実だか、問題はそこではなかった。
「これ、世界地図…よね?でもこれだったら、今の現在地がどこかも分からないし、どこに行ったらいいのかも分からないわよ!?」
そうなのだ。この地図は、全体図は見れても、部分的なところは見えないし、なんならここがどこかも分からないし、どちらに行けばいいかも書いていない。
やらかしたな、あの神………。
ギリッと奥歯を噛んで、親の仇とばかりに空を睨む。
それでどうかなる訳では無いが、少しは気が良くなった。
「はぁ…」と皆で頭を抱えていると、不意に肩が重くなったような気がして、横を向いた。
そこには、さっきの不死鳥が!
いたな、そういえば…と思っていると、不死鳥は俺に体を擦りつけてきた。
可愛い…。
ほわほわしていると、それに気づいたらしい姉さんがキーキー言っている。
「くっ…あの鳥が1番のライバルね!?私の夜月を…。可愛い枠は私が取るはずだったのに!」
意味不明。ナニイッテンダアノヒト。
俺は、気にしたら負けと横を向いて、やり過ごす。
その間もずっと、不死鳥は頭をすりすりしていた。
可愛さに癒されながら、俺は早速かばんの中を見た。
中には、およそ3日分の食料が人数分と着替え、おそらく刀だと思われる武器や短剣、マントやメガネまであった。
オマケに、明らかに高価だと分かる巾着やネックレス、指輪もある。
……………??
俺は、思わず2度見してしまう。
だって、あんな小さいカバンの中にこんな沢山入ってるなんて思わないじゃないか!
しかも、なんだこれ!?
あんぐりと口を開けていると、父さんが愕然とした表情を浮かべながら、ふらふらとこちらに歩いてくる。
手には、さっき拾い上げたであろう手紙のような紙をぐしゃりと握りしめていた。
「や、夜月………。ちょっと、その中身を見せてくれないかい…?」
「いいけど、なんていうか…。」
もごもごと言っていると、なんか悟ったような遠い目で、こちらを見てきた。
「大丈夫大丈夫。父さんは、この手紙の内容が本当なのか確かめるだけだから。」
その顔を見るだけで、何が書かれていたのか推測がついた。
父さんは、俺が持っていたかばんを手に取ると、中をそっと見た。
と、その瞬間。
「本当だったぁぁぁぁぁ!?」
急に叫び出した。
うんうん…。その気持ちは分かる…。
「父さん、なんて書いてあったのか見せてくれない…?」
「はぁ…。」
ため息混じりに渡された紙には、こんな事が書かれていた。
『必要なものは、あのバックに詰めておきました。空間魔法が施されているので、中には沢山の物が入りますよ。
それと、街に入るにはお金が必要なんですが、お金を調達する為に、霧埜さん一家の貯金や、持っていたお金をそれぞれの袋に詰めておきました!
なにやら家族用のもあったので、6個あると思います。
いやー、私、有能ですね。
あと、道は不死鳥に聞けば分かりますよー!
では、楽しんできて下さい。』
ぴき…ピキピキ…。
額に青筋が浮かぶのが自分でもわかる。
なぁぁぁにが有能ですね?だ!!
こんの…。はぁ…。
まぁ道の事は考えてくれてたみたいだが…。
怒りを通り越して脱力していると、父さんは衝撃から解放されて、すでに研究に移っていた。
やはり、気になるらしく、瞳を輝かせて見ている。
兄さんや姉さん、母さんにも見せると、同じく唖然とした表情をして、フリーズしていた。
ようやく皆が回復すると、頭が痛いと言うように額を抑えながら、母さんが言った。
「とりあえず、歩いてみましょう…。街とやらがあるようだしね…。」
「そうだね…。皆、移動しよ…。」
「「「「はぁーい」」」」
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