衝撃の言葉

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「あの、どうされたのでしょう?アルト・レクシア様」 「へー、俺のこと知っているんだ。話したこともないのに」 急に口調が変わり驚いてしまう。 「隣国であるヴィスタ国の公爵家の御長男について学ばない貴族はいません」 「そうかな?十分凄いと思うけど。それで、リーネット嬢はどんな魔法を使ったのか教えてくれない?」 「はい?」 「私はテストで力を抜いたから、時間が余ったんだ。だから他の生徒を後ろから見ていたけど、不正をしたものなんていなかった。君のテストは全て満点。ましてや、性格も違う」 「話したこともないはずなのに、何故そんなことが分かるのですか?」 「だって、嘘だから」 「!?」 「話したこと何度かはあるよ。君はそれを否定しなかった。つまり、それを覚えてない。もしくは【知らない】」 「記憶喪失って聞いてたから始めは受け入れようとしたんだけど、【少し頭が良すぎる】。おかしい。まるで別人が入っているようだ」 「ねぇ、アステリア嬢。君は記憶喪失?それとも、もっと興味深い何かかな?」 「ねぇ、私は君のような少女を知っているんだ」 「え?」 「君は、【リーネ・フローリア】だろう?」 ヒュッ、と喉がなったのが聞こえた気がした。
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