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しかし、その瞬間心臓がありえないほどに苦しくなる。
「はぁっ、はぁっ・・・」
「リーネ!?」
「お姉様!?」
申し訳ございません、お母様、リリ。
私、ここで命尽きるかもしれませんわ。
まだまだ生きるつもり満々でしたのに。
二人の声が段々遠くなっていく。
ああ、本当にこれで私の人生は終わったのね。
そこから私は深い眠りについた。
どれくらい眠っていたかしら?
何処かから私を呼ぶ声がする。
「・・・・・・リア!リーネ・フローリア!」
ううん・・・?誰ですの?心地よく寝ていましたのに。
目を開けると、そこは全てが白の空間だった。
まるで、無のように。
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