新たな約束を

1/7
前へ
/71ページ
次へ

新たな約束を

翌日の放課後、空き教室。 アルト様は時間通りに空き教室に訪れた。 「アルト様、貴方の元養父は【レータ・カルデ】ですね。そして、元々は孤児だった」 アルト様は少しだけ俯いたあと、顔を上げた。 「ああ。レータ・カルデにはとてもお世話になった。彼は優秀な人物が好きだったからね」 「俺のことを気にかけてくれて、よく色んな知識を教えてくれた。そして、リーネ・フローリアについても教えてくれた。とても優秀な人物だと」 「ネックレスの止め方を注意したことも、リーネ・フローリアという優秀な人物を「殺せ」とヴィスタ国の王に命じられていることも」 「でもレータ・カルデは君を殺すつもりはなかった。そんな時レータ・カルデに連れられた俺は、偶然レータ・カルデの別荘の近くでリーネに出会ったんだ」 アルト様が私と目を合わせる
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加