雪の日の奇跡

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母の重かった瞼がゆっくりと開いた。 そしてぼぅっと上を見つめたまま、目だけがわたしの方を向き、それにつれて顔も徐々にわたしの方へと動いたのだ。 「おかあさん!」 わたしは慌ててナースコールを押した。 「母の意識が戻ったかもしれないです!」
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