私が生まれて五年経ちました

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執務室 コンコン 「父様、母様、アルトとリリアです」 「入れ」 ガチャ いつも思うんだけど執務室って本沢山あるから羨ましい恋愛小説とかあるのかな?←恋愛小説大好き 「リリアちゃん!」 ギュ 「か、母様」 「会いたかったわ〜」 「私もです!」 そう、私のお母様はあまり私達と顔を合わせない理由お父様に監禁?されてるらしいこれも全て使用人の会話だから本当かどうかは知らないけどね 「母様、リリアから離れてください」 何で僕のって強調するんだろう?……まぁいいや 「全くアルトは短期ね〜誰に似たのかしら」 「……(圧)」←父様 「アハハとりあえずリリアは返してもらいますからヒョイ」 「ひゃっ」 「ニコ」 ニコじゃないわよ! 「も〜っ離して〜!ジタバタ」 ……分かってはいたけどビクともしないのよね 「リリアは力が弱いからね」 お兄様心が読めるのかしら? 「顔に書いてあるんだよニコ」 ?どこにも書いてないじゃない 「プルプル」 何狼狽えてるの?おかしい事なんてしてないのに! 「そういうところなんだよなぁ……本当にリリアはかわいい♡ボソ」 まぁいいや、そんな事よりお父様の話聞こ 「今日はお前達に話があって呼んだ」 どんな話なのかなぁ 「……ニヤ」 私が、考え事をしている時に兄様が不敵な笑みを浮かべていた事を私は知らなかった…いや、むしろ知らなくてよかったのかも知れない 「それはね〜!」 「ゴクリ」 「アルトとリリアは今日から婚約者になるのよ〜」 「へ?」 今なんて言った?コンヤクシャ?婚約者って…え? 「困惑してるわね笑」 「で、でも!兄様と私は家族ですよ?!いくらなんでも婚約なんて出来るわけ……」 「それがね出来ちゃうんだよ」 「え?何で?」 「それは俺が説明しよう」 「よろしくお願いしますニコッ」 ……話ついていけてないの私だけ? 「ニコニコ」 「……」 「なでなで」 うん絶対そうだお母様もお父様も、お兄様も絶対理解してるような顔してもん
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