私が生まれて五年経ちました

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アルト視点 僕はシルザー公爵の嫡男であり、リリアンネの兄 僕はいずれこの公爵家を継ぐので僕はよく父の連れで社交界に行くことが多く、色んな人と接して来た そんな感じで生活していたがある日下級令嬢からのお茶会の招待が来た 僕はいつもめんどくさいので断っていたが今日は父が一回でも行けと言われて行ったのだが僕はその時の光景が今になっても忘れられないくらいの衝撃に襲われた 分かってはいた、この世界には女性が7人に1人程度しか生まれないため、女の子はとてつもなく過保護に甘やかされて育つ でも僕は社交界でもろくに女性を見た事がなかったので勝手にリリアンネを基準にしていた だからこそお茶会で会った令嬢には心底驚かされた挙句、僕の女性に対する基準が間違っていた事を押し付けられた ꒰ঌ𓈒𓂂𓂃𓏸𓈒𓐍𓐍𓈒𓏸𓂃𓂂𓈒𓈒𓂂𓂃𓏸𓈒𓐍𓐍𓈒𓏸𓂃𓂂𓈒໒꒱ 「初めまして。僕はシルザー公爵子息のアルト・シルザーと申しますお茶会に招待して頂きありがとうございます」 お茶会は子爵家で行われた。 別に僕は招待されても嬉しくなかったが一応お礼は言っておいた方がいいだろう。 でも、リリアとずっと一緒に遊んでいたかった…まぁこれは僕の願望だけど 「あぁ君がシルザー公爵家の子息かよろしくね。これからの僕の自慢の娘を紹介するよ光栄に思ってくれ」 ……全くマナーがなってないしかも立場的にもうちの公爵の方が圧倒的に上に上なはずなんだけどな目上の人は敬うと習わなかったのか? 僕はお茶会の場所に案内されながらそんな事を思っていた だが数分するとその思考は無理やり絶たれた 「ちょっと!何なのよ!このケーキ!私が欲しいケーキじゃないわ!早く別のものに変えなさい!」 「ですが…もうすぐ公爵令息様も来ますし今取り換えという事は難しいかと……」 「何?!私の言う事が聞けないって言うの?!貴方はもうクビよ!クビ!」 「っ!も、申し訳ありません、、どうか……どうかそれだけはおやめ下さいっ」 「あら、この使用人をクビにするのかしらなら私が貰ってもいいかしら?」 「えぇ欲しいのでしたらお好きにして貰って構いませんわわたくしも新しい従者がそろそろ欲しいと頃だったんだもの捨てる手間が省けてこちらとしても丁度いいわ」 「それなら良かったわ」 …………。 家に帰らせてはくれないのだろうか たったケーキ一つで従者が1人クビになったなんなんだこの地獄絵図は……クビにされた従者は絶望と言わんばかり顔をしているし、令嬢はそんな事お構い無しにほかの話で盛り上がっている。 それに、体がはち切れそうなくらいに丸く太った令嬢達は本当に何なんだ?本当にあれが自慢の娘なのか?目もろくに見えないのに これじゃあどれが子爵家の令嬢か見分けがつかないな容姿もいいとは全く言えないレベルでしかも幼ながらに性格も悪い、なんて言うわがままな子なのだろうか 僕の天使な妹リリアンネの天と地の差がある この令嬢達とお茶会とは気が乗らないな
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