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第3話 マカロンのなみ
あるひ おんなのこは
となりの まちの おともだちの
ところへ でかける ことに しました。
そろそろ だした マカロンが
なくなってくるころでした。
なまもの なので
ちょうじかん ほぞんが ききません。
れいとうこの ほぞんする りょうにも
げんかいが ありました。
あさ ひる ばん と
もったいないと たいりょうに
たべました。
たべる ペースが はやいせいか
あっというまに なくなりました。
おかあさんは きんいろのポットに
まほうの じゅもんを
となえました。
『マカ マカ マカロン
カッモーーン!!』
ポーズを きめて
きんいろ ポットに ゆびさしました。
すると、また まえと おなじように
にゅるにゅるにゅるーーんと
でてきたかと おもうと
ポンポンポンポンと はげしく
ポップコーンの ように
カラフルな マカロンが
つぎから つぎへと
とんで きました。
「こんどは ちゃいろが
ココアあじに なってるわ。
ピンクいろは クランベリーあじ。
このマカロンは ぜんぜん あきないわ。」
だすたびに ちがうあじが
でてくる ようでした。
おかあさんは また だいまんぞくして
ふくろに マカロンを つめました。
ふくろいっぱいに なると
さすがに もうはいらなく なります。
おかあさんは こんらん しました。
「あれ、あれ。
これ、どうやって
とめるの かしら。
どうしましょうーーー。」
あっちにいったり こっちにいったり
こんわく しました。
それでも とめどもなく
どんどん マカロンは でてきます。
おかあさんは とめる じゅもんを
わすれてしまったのです。
そうこうしてるうちに
マカロンのちからで
かぐは こわれ、まどがわれて
げんかんの ドアを あける いきおい。
マカロンのなみに もまれて
おかあさんは いえのそとに
ながされて いきました。
「きゃーーー。」
【つづく】
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