第1話 ふしぎなマカロン

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第1話 ふしぎなマカロン

あるところに ちいさな おんなのこ と おかあさん が ふたりで くらして おりました。 おんなのこの おうちは とても びんぼうで まんぞくに ごはんを たべられません でした。 おうちに あった しょくぱんを まいにち すこしずつ たべていました。 そんなあるとき おんなのこは ちかくの もりまで  おちていた きのみを ひろいに いきました。 そこでは カラフルな きのこを ひろっていた はでな  おばあちゃんが いました。 かみのけは きんぱつの ツインテール まえがみは たまねぎのような ながれで ぱっつんに なっていました。 ぱっちりのまぶたには あおいいろで くちもとは あかいいろで おけしょう しておりました。 「あらあら、こんなところで  どうしたの?」 「おなかが すいて  きのみを ひろって いました。」 「そうなのね。  そしたら、わたしの おすすめな  ポットが あるの。  『マカ マカ マカロ〜ン   カッモーーン』  と となえてね。  おいしいものが でてくるわよー!」  にこにこしながら、  はでな おばあちゃんは  おんなのこに きんいろで  さきが ほそながい ポットを  わたしました。 「おいしいもの?  たのしみ〜。」   「マカロンを とめるときは  『マカ マカ マカロ〜ン   ハジマ〜!!』   と となえるのよ。わすれないで。」  「うん。」  それをきいて、  ドキドキ わくわく しながら  おんなのこは おうちに かえりました。    【つづく】  
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