彼からのプレゼント

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彼からのプレゼント

「遅いな………。」 買い出しに行った彼はそれっきり帰って来ない。あの会話をした後に帰って来なくなったとなれば口ではああ言ってたけど、彼は優しいから黙って出て行ったに違いない。 「……出て行っちゃったのかな………。」 悲しい声色と表情で時計を見る。現在の時刻は12時4分。茉弘が家を出てから2時間くらい経つ。カチカチと秒針の音だけが家の中に響いた。 (茉弘帰って来ない……私、捨てられちゃったのかな?) そんな訳無いと心を強く保とうとするが1人故に嫌な想像ばかりしてしまう。きっと自分の好きな食べ物とデザートを買って来てくれてそれから一緒に食べてその後は……。 彼は約束守ってくれる、だけど隣に居てくれる保証なんてどこにもないのに。 「ただいま。」 (茉弘が帰って来た………!) 玄関の音がした後彼が帰って来た。その事に安堵する。 ドキドキしながら彼の元へと向かった。 「おかえりなさい茉弘遅かったね。混んでたの?」 「パスタは並ばずに買えたけどパフェがね。」 トタトタ歩き、いつもの如く彼のおで迎えをする。 遅かったのはどうやらパフェを探してたみたい良かった。 さっきまで不安でいっぱいだったのに彼の顔を見たらそれも吹っ飛んだ。 「そっか……一緒に食べよ!!」 「分かった。」 大盛りパスタは2人で一緒に食べるのがお決まり。 私はパスタをレンジで温める為表記されているラベルを見てからレンジに入れた後ボタンを押して温める。 「パフェは冷蔵庫に入れといたから。」 「うん、ありがとう!」 彼がパフェを冷蔵庫に入れてくれた。パスタを食べた後のパフェは格別なんだよね。 「フォーク2つ用意しないと。」 待っている間暇なので、食器棚からフォークを2つ取り出し小皿も出した後テーブルに置いた。ついでに飲み物も2つ用意して置いた。 「あ、出来たみたい。」 チーンっという音がなり温めが終わった。レンジを開けてアツアツなパスタを取り出す。 「茉弘出来たよ!冷めないうちに食べよ。」 「分かった。」 テーブルに座り、2人でパスタを分ける。私は食べる分だけ取り皿の上に掬い寄せる。フォークでくるくると回してからパスタを食べる。 「ん〜、やっぱり明太子パスタ美味しいね!!」 「ん。」 彼はズルズルとラーメンの如くすすっている。それもまた彼のかっこいい所。恋は盲目と言うけど本当なんだなと気付かされる。彼以外と付き合うなんて考えられない。 「ふぅ………ごちそうさま」 「ごちそうさま。」 お腹が膨れ満足だった。使った食器をシンクの移動させ水につけた。パスタが入っていた入れ物はゴミ箱に捨てた。後は食後のデザートを食べるだけ。楽しみのマンゴーパフェ。 「パフェ食べよ♪」 テンションが上がりパフェの事しか頭に無かった。 ルンルン気分で冷蔵庫からパフェを取り出しテーブルに置き自分も椅子に座りパフェのフタを開ける。 「そうだ弥生それ食べ終わったら僕の部屋に来て。」 「え……なんで?」 不意に彼から部屋に来てと言われた。どうして自室なのか分からず疑問を口にする。何時もの茉弘だったら部屋に来てとは言わないのに急にどうしたのかと弥生は首を傾げるしか無かった。 「大事な話があるから。」 「っ!!………分かった……。」 茉弘に大事な話と言われ思わず一瞬固まってしまう。その後我に返り、何とか返事を返した。 「じゃあ、待ってるから。」 「うん………」 そう言い残して茉弘は自分の部屋に向かい、リビングから出て行った。弥生はというとしばらく目の前にあるパフェを呆然と見つめていた。スプーンでマンゴーを掬い、1口食べる。 (何でだろ、美味しく感じない……) いつもは口いっぱいに詰めて美味しいはずなのに今は感じない。これが最後の食事になるかもしれないのに。理由は分かっている。茉弘のあの真剣な表情が物語っている。 (別れ話…………) きっと彼は自分と別れたいから自室に呼んだ。 「ゃだよ…………私……茉弘の事好きなのに……」 行きたくない。行ったらきっとさよならになっちゃう。でも逃げる事は出来ない受け入れるしかない。 (私……笑えるかな?さよなら………出来るかな?) また涙が出そうになる。だけど泣いたら駄目。向き合わないと茉弘が決めた事に私が水を差していいのかな。嫌だってまだ一緒に居たいと思うのは駄目なのかな…………。 「食べなきゃ………」 味のしないパフェを食べながらひたすら彼との楽しい思い出が走馬灯の如く蘇った。 「空になった……捨てなきゃ。」 弥生の気分が地の底深くまで沈んでいた。空になったパフェの容器を捨てた。 (茉弘の部屋に……行かなきゃ…………。) 暗い気分と重い足取りで彼が待つ部屋に向かった。 __________________________ (あぁ……着いてしまった。) 部屋の前に着き、扉の前に立っていた。ノックをするのも不安で、来たのはいいものの入る勇気はまだ無かった。 (怖い……開けてしまったら戻れない……。) 別れ話を切り出される恐怖に震える。覚悟を決めないと。 (……よし……頑張れ私) 深呼吸してからコンコンとドアをノックして扉を開ける。 「あ………茉弘……話って何?」 いつものような明るい声で話しかける。だけど表情は自信が無い。今私ちゃんと笑えてるかな? 「来たな……話って言うのは………って弥生?」 「……。」 彼を前にしたら悲しい気持ちが勝ち、涙が零れた。今から別れ話をされて振られて最後は捨てられる。胸が張り裂けそうに苦しい。辛い。また私は自分を優先にして彼がしたい事を無視してる。だけど、どうしても別れたくない。 「ゃだ………。」 「どうしたんだ?弥生……」 私の態度が変だから、彼が心配そうに顔を覗き見る。ごめんなさい……自分勝手で。 「やだ……聞きたくない……」 「……何で聞きたくないの?」 茉弘は優しい声色で問いかける。その優しさで涙が溢れ出て頬を伝い流れる。 「だ…ってぇ……聞きたくないよぉ…………別れ話なんて……」 「……………は?別れ話?」 弥生の言葉に目から鱗状態だった。彼自身愛しい彼女と別れる気は毛頭ないし何故弥生の中で別れ話をする事が発展したのか分からなかった。 「誰が?誰に?」 「茉弘が……私に………うぅ……」 ぽろぽろと大きな雫を零す弥生をみて茉弘は不謹慎ながらも喜びを感じていた。可愛い彼女が自分と別れたくないから泣くなんてと萌えていた。 「別れ話なんかじゃない。」 「……グス……本当?」 涙を流しながら彼の顔を見る。至って普通の表情だけとまどこか嬉しそうに微笑んだように見えた。 「じゃあ………大事な用事って?」 「プレゼントを渡す為だ。」 紙袋を渡される。それを見てやっと理解した。否理解せざるを得なかった。彼がプレゼントを用意してくれた。 「あ………私とんでもない勘違いを…////」 (可愛い彼女が更に可愛くなった……。) 余程恥ずかしかったのか顔を両手で抑える。その姿に茉弘は弥生好きを更に加速させた。そんな事はつゆ知らず弥生は顔を真っ赤にさせ俯いた。 「ご、ごめん勘違いしちゃって……/////」 「……別に気にしてない。」 上目遣いでプラス顔が赤くなり涙目で見られ、彼の理性が切れそうになったが何とか耐えた。 「あ、これ私のプレゼント………だったよね?」 「そうだ。弥生の為に買ったんだ。」 先程の事を1秒でも忘れたい弥生は話題を変える。手触りのいい紙袋に触れ自分へのプレゼントなのか再確認した。 「ありがとう開けてもいい?」 「勿論だ。弥生が気に入る物を買ったぞ。」 花のような明るい笑顔になり、紙袋から箱を取り出した。綺麗な色の箱に見惚れ、まるで茉弘みたいな色だなと考えていた。リボンを解き箱の中を開ける。 「これって…………首輪?」 中は箱の色と同じ綺麗な水色の首輪だった。綺麗だが何故プレゼントの中身が首輪なのかと疑問に思い首を傾げる。 「丸い形の所も見てみろよ。」 「え?………うん……あ………これ私の名前?」 じっくり見ると丸い形の所に名前が書いておりそれが自分の名前なのだから驚いた。綺麗な金色のチャーム。 「そう、後ろもあるぞ見てみろ。」 「わぁ後ろにもあるんだ………え……これ……茉弘の名前///」 言われた通り反対側のチャームを見るとそこには彼の名前が書いてあったそれだけじゃない名前の上にも文字が書いてあった。 「貸して、着けてやるよ。」 「!!……うん」 着けて貰いたくて彼に渡した。それと同時に嬉しくなった。プレゼントまで贈ってくれるなんて優しい恋人だなと弥生はつくづく思った。 「ほら、着けたぞ。」 「ありがとう///」 首周りを調節しピッタリなサイズ調節をしてから首輪を着けてもらった。チャリっとチャームが光る。 「これで弥生は僕の物だな。」 「ふわぁっ♡///」 顎を掴まれ甘い声が漏れ出る。触れただけで弥生の身体がゾクゾクと興奮していた。 「なんだもう興奮してるのか?。」 「ふぁっ……ちがぁ……♡」 囁きながら下着越しで指で弄られる。グチュグチュといやらしい音が部屋の中に響く。 「違わないだろ?」 「らっ…てぇ………茉弘…が………♡」 今度は直で触れられ中を弄る。弥生の愛液で指がぐちょぐちょになる。それでも気にせず動かし続ける。 「呼び方が違うだろ?弥生は悪い子だな」 「あっ♡………ごめんらしゃいご主人様………♡」 緩やかに動いていた指は一気に2本入挿入され、ピクピクと軽く痙攣した。 「ぁっ♡………ご主人様ぁ……欲しいです……♡」 「ん?何が欲しいんだ?言ってみな」 蕩けた顔はも寝足りなさそうに茉弘を見つめながら訴えるが茉弘は分かっているが敢えて意地悪を言う。 「ご主人様のおちんぽ私の中に挿入れてください♡」 「いい子だ……いいぞ挿入れてやるよ。」 中に挿入れられ弥生の身体は過敏に反応した。圧迫され苦しそうだが顔は喜んでいた。 「ごしゅじしゃまの挿入いって…………♡」 「動かすぞ。」 腰を動かし振り始める。茉弘が動く度に弥生の中はトロトロになっていた。 「奥っ♡………ぁ♡……グリグリしちゃ…………♡」 「これが好きなんだろ?」 ズンズンと弥生の弱い場所を突く。顔は快楽に染まり、身体も染まりつつある。そんな中、激しい刺激を与えられるだけの弥生はされるがままの状態だった。 「しゅきぃ♡……ぁん……もっといじめてぇ……」 「望み通りこれから毎日いじめてやるよ。」 激しい動きに変わり、子宮の入口を執拗にグリグリと責められ弥生身体は茉弘に支配される事を喜んだ。そして何より自分を求められて嬉しくないはずは無かった。 「はっ♡……ぅれし……♡あ…ぁ……♡」 「出すぞ」 中を責め続け、茉弘の言葉を聞いてキュンと中が締まる。 乱暴な物言いなのも関わらず、弥生は茉弘の言葉と行動に身体が悦んでいる。そしてこの行為をするのが3回ともなれば尚更快楽に沈んでいく。 「イク時は主人に報告しろ。」 「ぁっ…ひゃい………イクっ♡………イきましゅ」 最後の一突きで、液体は弥生の中に出される。ピクッと時折身体を跳ねさせ注がれながら絶頂した。 「ふぁ♡あ"……ぁ…中♡まだ…出て………♡」 液体は止まることを知らず、溢れ出る程中に注がれ続けられ絶頂し続けた。 「は…ぁ…………あ♡」 中に挿入れられた性器を抜かれる。この段階で弥生は息遣いが荒く酷く乱れていた。その様子を恍惚に眺める茉弘は自身の彼女とする事で自分の支配欲が溢れ出る。 「ほら、舐めろ。勿論手は使わずにな。」 「は……ふ…ぁい♡……ちゅ……んっ…はぁ」 水音が弥生の脳に響き渡り、それが余計に彼女を興奮させた。彼女の中で支配されたい、物みたいに扱って欲しいという欲求に駆り立てられる。 「ん……はぁ♡……………ちゅっ………」 口の中で舌を動かし続け、液体を舐め続ける。その間も身体は反応し、欲情し下半身がじんわりと熱くなる。 「舐め終わったな、いい子はご褒美だ」 「ふぁっ♡…んぅ………」 口の中に含んでいた性器を離された後、茉弘にキスをされ、舌を絡めながら身体を抱き寄せられる。 「ん♡………ぁ………ふっ………は……ぁ」 クチュクチュと舌を絡められ茉弘のキスが上手く、這うように舌を動かされ弥生はキスでも感じてしまい、彼に主導権を委ね、されるがままだった。 「は♡……ふぁ……はぁ……」 茉弘の口から離れ、乱れた息を整える為に空気を数う。 この時点で酸欠で思考がままならない状態だった。 「どうだ?弥生気持ちいいか?」 「ふぁ…い……きもちぃ……れす………♡」 彼にキスをされた身体は悦び、目がとろんと蕩けた表情をしながら答える。 「ごしゅじ…………しゃま……しゅきれす♡」 呂律が回ってない口で彼の事を抱きしめ好きと言う。 「僕も弥生の事好きだよ。」 「あ♡……うれ…し…れす………」 茉弘はそんな彼女の体を抱きしめ返す。触れられただけで感じてしまい、彼の事しか頭に無かった。思考も身体も茉弘に染められ、自分でも信じられない程感じていた。 「さっきも言った通りこれから毎日いじめてやるからな」 「ひゃい♡」 茉弘に耳元でボソリと囁かれる。ただそれだけのはずなのにも関わらず身体がピクっと反応する。 「立てるか?………あ。」 「ひゃ……ぅ……ぁ…♡」 弥生の手を引っ張るが中に出された液体が全部床に零れ落ちて彼女の足は力が入らないのかガクガクしていて膝から崩れ落ちる。ただでさえ感度がよくなり敏感なのにぺたんとお尻の刺激でまた絶頂した。 「おっと………大丈夫か?」 「…ふゎぁ♡ぁ………あ♡………」 ぐらりと体が傾き支える。どうやらさっきのでイったみたいだ。彼女の目は焦点が合っておらず、反応も無い。 「イキ易くなってるな……これ。」 甘い声だけ漏れ、その後は気絶してしまった。やり過ぎたとは思った昨日もそんな感じだったし。それに彼女の身体は僕が触れるだけで絶頂しまう身体になったみたいだ。 「流石弥生……これで立派な僕専用のメス犬だな……」 恍惚気味に彼女を見つめた後頬に口付けをする。ピクっと反応するのがまたよかった。自分の物になった。首輪も喜んでくれたし。渡せてよかったいい誤算だったのは別れ話をするかもと言う彼女のあの表情が実に良かった。捨てられるかもしれないと酷く絶望に満ちた顔。あの顔は絶対に僕から逃げる様な事はしないと断言出来る。 「あぁ、明日から楽しみだ。」 「明日から毎日いじめてやるからな…弥生♪」 僕たちは永遠に一緒だ。彼女が拒む訳がないと思ったからでもある。可愛い彼女は僕のペットでもある。彼女を好きにしていいのは自分支配するのも自分。 「おやすみ僕の可愛い弥生。」 彼女を抱き寄せそのままベッドに寝かせ、彼女の隣で寝転び寝顔を堪能した後眠った。
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