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有無を言わせず
押し込まれたワゴン車の中には、
クラスメイトという名の先客がいたー。
「こんなことしたら、絶対つかまるからっ！」
いったい何が起きているのかと
怖くてたまらなかったが、
精一杯の虚勢を張り、声を上げた僕の隣で
既に手首を縛られ猿轡を噛まされている
川瀬由貴は小さく首を振った。
「威勢がいいのは今だけだよ？
さっきまで騒いでたその子も、
猿轡したらおとなしくなったもんね」
と運転席の男が笑った。
「かわいい男の子2人も捕まえたし、
これからどうしようかなあ」
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