レベル05 流星じゃない、水星だぜ?

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レベル05 流星じゃない、水星だぜ?

 俺は過去に転生という言葉を使った。  そうだ。  俺は転生し続けている。さね魔人とムキムキ言語の思惑でもあるソレによって。  まあ、これは転生ではなく転移だと思われる方もおられよう。そんな方は、とりあえず、お茶でも飲め。落ち着け。モチつけ。この世界はモチだぞ。モチという名前だ。うむ。ゆめゆめ忘れなさるな。ラブゾンビだからな。俺はな。ククク。  とにかく、俺は、あの真っ白インで、再び、復活の呪文を入力して蘇ったのだ。  転生だ。  ジョン。 「ビチ、新しい体はどう? 馴染んださね? 軽くジャンプしてみて。サンデー」  マンディー、チューズデー、マガジン、チャンピオンと節をつけ歌う、さね公。  それは忖度。忖度しろ。粗品だ。霜降りな明星の牛だぞ。  俺はな。  万馬券を当て一攫千金。ガッツポーズで一言。このカネで、ご馳走を食います。  とチーズバーガーをほおばった奴だ。  そして、  高級財布を魅せて、これを買ったから入れるお金がないなんて事はないぞ、と言い放ち、財布を開けてみせる。そこには三十万円。せいやが応える。ほほう、お金持ちですね。そこで粗品が応える。まあ、アコムの、お世話になってますから。  借金まみれやろ。全然、カネないやんか。と、この世界の神さまの妄想漫才だ。  遺影ッ!  つうか、せいやが、こうもツッコむ。  ペガサス水星拳とコスモスを燃やし。  帝高校に転校したシルバーセイントが放つ煌めく水星となった拳。號! っと音を立て胸毛を差し出す我蘭獰にヒット。慌てた護衛団・烈鬼の生きる伝説、鉄人黒金が末那識を超えて阿頼耶識のエイトセンシズで冥界へレッツ&ゴーだべしゃ。  そして麺を茹で入れて楽珍軒の三郎。  ぽんこつタイムマシーン騒動記だぜ?  知ってる輩は、それこそ輩だ。モブキング御用達のファンキーなブツだからな。その騒動記と魔界学園もコラボだ。超大物同士の合作。うむ。ご存じだろうか。魔界学園こそが日月神示だぜ。信じるか信じないかは貴方次第なんだがな。  岡本天明だぜ。オカモトズぢゃない。  スパーキンッ! チャラチャラへっちゃらだ。スパーキンッ! スパッキング。  尻を叩かれたマックス・ヘッド・ルーム。電波ジャックした才能の無駄遣いだ。  いや、この俺の物語こそ才能の無駄遣い。米びつの底の隅っこに積もる僅かな塵でしかないモブキング様の才能のな。それを見つけた、あかぶち眼鏡をクイッとあげる教育お姑が、あら、こんなところに埃があるわよ? と、お嫁サンバだ。  それともテントウムシか。サンバ。マツケンはいないが。  死んだ。  ウソだ。  ごめん。  遺影ッ!  と、俺は、さね魔人に言われた通りにジャンプしてみる。  週刊だ。  月刊は残念ながら休刊中だからな。無論、SQでもない。  TPP。  TTP。  DDT。  というか、このまま、ふざけ続けてても明日は来ないな。  済まぬ。  ともかくジャンプした俺の体は軽く飛び上がったにも関わらずにだ。雲を突き抜け、ブッラクナイト衛星〔どうやら今回の転生先には在ったようだ〕の横とすり抜ける。そうして兎人参化が待つ月へと到着する。そこには兎人参化とエネル。  兎人参化とエネルはガッチリと悪手を交わす。仲がいいわけじゃない。うむっ。  オカマ道〔ウェイ〕なんだわよ。がっはっはっはだわよ。  畏敬ッ!  そんな、不純物が満載な純水だわよ、とか言って、それ、純水ちゃうやん。単なる汚水やん、とツッコまれる関西の漫才を見て拍手喝采だな。そしてカーテンコールのあと地球に戻る。これまた軽く月からジャンプし。地球に降り立つサイヤ人。  挨拶はしないぞ。見事な膝野郎なロボコじゃないからな。  遺影ッ! 「マ、マジか。なんなんだ、この力は」  と俺だ。 「信じる力が、信じるマンに変身させるのだぁ! アルよ」  と、さね魔人が言い出す。信じるマンってなんだ? 知らんぞ。その謎ワード。  というか、アルよってなんだよ。本当に。混乱の極みぞ。 「香恋よ。信じるマンは別の世界線でのキムキム作の変身ヒーローであるぞ。少なくとも、この世界線には存在しない変身ヒーローであるな。アルよ、もな」  とムキムキ言語が静かにも言い放つ。  てか、さね魔人は香恋という名前なのか。むむむ。香恋という名前、どこかで聞いた気もするが、まあ、気のせいだろう。とにかく、あり得ないほどのパワーを手に入れた俺は、これこそが異世界転生もの醍醐味であるチートかと感心した。  そうだ。  チートで思い出した。転生と転移の違いについて考えていたんだった。うむっ。  俺は、転生をし続けていると、さっき考えた。だがしかし、俺の今の、この状態は転移ではないのかと勘ぐれる方もおられよう。しかしだな。転移とは元の世界での体を持ったまま別の世界へと移動する事を意味する。ゆえに生き返る度……、  赤ん坊に戻らないまでも、新たな体の中に俺の魂が宿るのだから転生なわけだ。  少々、小難しい話になるが、と、まあ、いいじゃねぇか、難しい話はな。止め。  やめだ。  ジョン。  だわよ。  兎に角。  生き返る度に新しい体になるのだから転生なのだ。この蘇りはな。楽珍軒だぜ? 「そうね。パワーは申し分ないわ。でも体力はどうさね?」  ゆけッ!  と、さね魔人が言うと、どこから現われたのかナノサイズのデスピサロが出現。  チクッと小さな音を立て蚊のよう俺の二の腕に噛みつく。  チーン。  モブキングは死にました。ポクポク。  どうやら俺の体力こそがナノサイズだったわけだ。だからこそ蚊に刺されても死んでしまったのだ。まあ、俺の場合、ナノサイズのデスピサロだったのだがな。第一形態。まあ、ある意味で、さね魔人もムキムキ言語も、デスピサロだがな。  インポ帝国を滅ぼしたピサロ。いや、明日テカだったか?  知らん。  適当だ。  ジョン。  などと考えている内に、また意識は飛んでしまい、あの真っ白インへと戻った。  もう嫌です。そろそろ安らかに死なせて下さい。お願い。  とも思ったが、同時に。  思うのだ。強く強くな。  モブキングに俺はなる。  何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよと不純物が混ざったソレを頭の中で。  チーン。  遺影ッ!
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