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子どもの頃は遊ぶ対象で好きだった雪も、今では除雪に苦労する。
雪はねをしながらいつも思うのは、シベリア抑留経験者のことだ。私が学生だった時に、時々 話をしていた。小学生だった私は、その人の体験談を どこか遠い国の昔話のように聞いていたように思う。実際にあった戦争の事だとわからず、大人の隣りで、なんだか不思議な昔話を興味津々に聞いていただけ。
今は、その話がとても大切だったとわかる。1つも覚えてない、書き遺せば良かった。
毎年 冬が来る度、その人のことを思う。ドカ雪の後はうんざりするけど、シベリアはもっと大変だったんだと言い聞かせて 積もった雪をはねる。
今年も雪の中で生活している…は、言い過ぎか?
便利になることは良いけれど、不便もあったほうが良いと思っている。
不便なことがあるから、他の人も困っていないかを想像できる、思い遣れる。
だから、結局、雪は無いと寂しいと思う。除雪は嫌いだけど、雪は好きかも知れない。
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