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第十章 山城とくるみの再会
心を入れ替えて、働いてください」
工藤は牢獄の鍵を外した。
「さあ、若頭、一緒に組長の所へ行きましょう」
その瞬間、裕太郎は工藤を羽交い締めにした。
裕太郎は工藤に自分のスマホを持ってくるように言った。
「俺のスマホはどこにある、それと金だ」
裕太郎は工藤の胸ポケットから銃を取り出し、組長の元へ向かった。
「裕太郎、貴様」
「こいつが出してくれたんだ、俺のスマホと金を用意しろ」
この時、裕太郎は自分が誰なのか、目の前にいるのが誰なのか記憶がなかった。
裕太郎はスマホと金を掴むと、工藤と組長の足に鉛の玉を打ち込んだ。
「貴様、血迷ったか、破門だ」
「うるせえ、てめえは誰だ、俺はお前に指図される覚えはねえ」
裕太郎はその場を後にした。
スマホを開いてみると、くるみと言う名前が一番多かった。
(半年前が最後か、こいつは誰だ)
裕太郎はくるみの記憶もなかった。
携帯ショップへ行き、スマホを充電した。
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