手を伸ばさずにはいられなくて

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 好きになったらいけないと、頭では分かっていた。  まさか自分が10歳も年下の高校生を…だなんて想像もしていなかった。  分かっていたのに止められなかった。  好きになったらもう気持ちは加速していくばかりで…  叶うはずないって分かっていても、手を伸ばさずにはいられなくて。  段々と近付いていくお前との距離に、バカみたいに浮かれていた。  高森…  お前が俺の事を好きなんだって分かった時、本当は何もかも捨ててでも良いからその手を取りたかったよ。  それでもやっぱり俺は教師だから。  お前を視界から消した。  心から消した。  それがお前のためだから…  日が経つごとに少しずつ距離が離れていく。  好きだったよ。お前の幸せを、願ってる…。
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