疲れた!

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疲れた!

「パパは今日も酔って帰ってきました」 俺はいつもの残業で疲れている・・駅前の立ち飲みパブでビールを呑んで帰る毎日だった。 もう暮れかぁ〜今年もおしまい・・って感じだけど・・何か心に引っかかっていた。 あなたぁ〜毎日お疲れ様です・・けどぉ〜たまにはルークと遊ぶ時間を設けて・・くださいね! あゝ・・そうだなぁ〜。 女房の叱言も慣れっこになっていた。 ベットに入り俺は何か心に引っかかっていた。 横に寝ている女房はもう夢の中だろう! フト時計を見たら・・もう明け方近い・・あゝ今日も寝不足なのか! 何故か眠れない・・なんだろう? ここ数ヶ月はたまにこんな風になっている。 30年ローンで買った家・・! ふと窓を見たら雪が降っている。 今年の初雪・・街灯に雪が照らされていた・・どこか懐かしい感じがしていた。 新年は子供と遊んでやるか! そんな事を考えていた。 平凡な毎日・・起きて顔を洗い女房が作った朝食を食べて子供を抱きしめ・・俺は会社に向かう! どこにでも居る平均的な良き父親・・だと思う! しかしこの心の引っかかっているのはなんだろうか? 歳なのか・・まさか俺が鬱では無いだろうて! でも心に引っかかっているものはなんだろう? 年も明けて明日からまたいつもの忙しい日常に戻る。 気持ちを引き締めて昨年からの案件の受注を契約まで持っていこう。 長かった・・プレゼンも終わりなんとか契約に持ち込んだ! あとはお互いのCEOが契約書にサインをして終わるだろう。 そう言えば息子とはほとんど会話もしてない。 この契約が終わったら俺は少しの休暇申請をして家族三人でゆっくり過ごそう・・! ニューヨークは寒すぎる・・マイアミ・・いやハワイにでも行こか? 女房も息子も喜ぶだろう・・家族旅行なんか数年ぶりだから! 海でのバカンス・・あっそうか・・こんな腹が出たオヤジが海辺では・・あゝ嫌だ嫌だ! まずは来週早々のCEOの契約がスムーズに終わることを第一に願うだけ・・だなぁ!
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