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別の生き物に変わってしまったような気さえ覚えた。
目を開くと、ガラハットが感じている顔が見えた。
閉じた目に、薄く開いた口がなんとも色気があって、ずっと見ていたいと思ってしまう。
ガラハットとジェイが重なって見える。
エヴァンと可愛らしい声で呼ばれた気がして、リッツは思わず後ろをぎゅっと締めた。
「ううっ……」
刺激に耐えられなかったのか、ガラハットが奥で爆ぜたのが分かった。
ドクドクと流し込まれる熱い放流に、リッツはガラハットの背中にしがみつき、はぁはぁと息をして快感に震えた。
ガラハットがズルリと自身を引き抜くと、その感覚だけでまた達しそうになった。
「やっと……やっと……追いついた」
「…………え?」
達した後の余韻に浸っていると、ガラハットが切ない声を上げてリッツを強く抱きしめてきた。
「あなたをつかまえた」
「それ…………」
「エヴァン」
その瞬間、全ての流れが押し寄せてきて、リッツの体を突き抜けて、一本の線として繋がったような気がした。
信じられないという顔をしたリッツを見て、ガラハットはクスリと笑った。
「離れることがあっても、必ずエヴァンを見つけるって言っただろう?」
「う……うそ、本当に!? ジェイ……なの?」
「ああ、その名で呼ばれるのを、何度夢に見たことか……」
様々な記憶が混同して、パニックになったリッツの背中を、ガラハットは優しく撫でてくれた。
「でも、どうして……姿はジェイにそっくりだけど、歳が違うから、絶対違うって……」
「エヴァンが死んだ後、神が俺に話しかけてきたんだ。お前の思いの強さを証明できたら、願いを叶えてやる。復讐を果たして国を奪い返してみせろって」
「なっ……なんだって!?」
「言われた通り、復讐をして一年で国を奪い返した。後は、離れていた弟に任せて、俺は自分で命を絶った……早く、君に会うために。人が生まれ変わるには百年が必要。だからリッツより、一つ若いってことだ」
「うそ……だろ……」
まさかジェイの願いがエヴァンに会うためで、そのために命を絶ったなんて信じられなくて頭が回らなくなってきた。
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