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縦ロールの金髪に銀縁眼鏡、いつも陽気なノピア先生。成熟した男性の澄んだ伸びやかな声の持ち主。
眼鏡をコンタクトに替えたらいいのに、とクラリネは言った事があるが、そんな事をしたら女性ファンが増えて困ります、と拒否された。
しかしそれが冗談に聞こえない程の美形である。
「さてクラリネ。ゴンボが言う通り、そう簡単に戦争なんて起きやしません。当ったり前じゃないですか。
それにその時は二人が全力で守ってくれるでしょうから安心しなさい。ねえゴンボ」
またゴンボが頭をポリポリ掻いた。
「まあ、昨今の世界情勢を鑑みるに、絶対安心とも言い切れないのが悲しい所ではありますが、幸い我等がオペラケスタは独自の魔法を持つ強い国です!日常生活からいざという時まで、魔法があれば何でも出来る!ビバ!オペラケスタ!
だから義務教育の一環として魔法が組み込まれているのですがっ……
パンパカパーーーーン!!」
「!?」
突然の大声に生徒全員が振り返る。
時々こういう変な事をするのも女性ファンを増やさないためなのかな、とクラリネは思う。
「おめでとうございます!
君達四人は、我が校を代表する優等生として『センシサイザー』の使用が認められました!
これは凄い事ですよ、あれは本来なら大人でも……」
「え、センシサイザー!?」
「ち、ちょっと待って先生、四人って?
私とボンゴとリュート、あと一人は?」
「おっといけない。
カーボル、カーボルはどこですか?」
するとリュートが呆れ顔で後ろを指さした。
「……そこでひっくり返ってるよ、さっきの先生の大声のせいで」
「あいたた」
先生が大げさに天を仰いだ。
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