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「さて、それではいよいよ今日から少しだけ応用編に入りますよ」
その日の先生は何だか張り切っていた。
「今までセンシはこの場所から動く事はありませんでした。
互いに離れて魔法を撃ち合うだけでしたが、遂に彼が自慢の脚を披露します。
レベルは落としておきますが、走って飛び跳ねます。隙あらば接近して来ます」
「え、そんなの怖い」
「あくまで訓練ですから大丈夫ですよ、クラリネ。センシ君はいい奴です、知っているでしょう?」
てくてくと先生に近づき、隣に立ったセンシ。
確かに四人は彼がこうして普通に歩くのを見たのは初めてだった。
「ほら、こうして見ると私に負けないくらいイケメンじゃないですか。体型も似てるし」
しかし、センシの体内からブルルッという機械音がすると、なんと床から鉄柵が現れて先生を閉じ込めてしまった!
「あれっ?」
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