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見てくれ、と私は続けて言う。この瞬間を! 瞬間の門から長く永遠の道が後ろに伸びている。我々の後ろには永遠があるのだ。
走り得る全ての事は、もう既にこの道を走ったのではないか?
起こり得る全ての事は、もう既に起こり、行い、走ったのではないか?
もしも全てが既にあったことなら、そなた小人はこの瞬間に何を思うのか? この門への道も既に——あったのではないか?
同じように全ての事は固く繋がっているので、この瞬間は全ての来るべきことをひきつれているのではないか? つまり——自分自身も?
走り得る全ての事は向こうへ伸びている道を——もう一度走らねばならないのだ!——
フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』
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