子守歌

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子守歌

岩山の夕日も消えて、 庭の木の黒き葉かげに 星の子の訪れそめぬ。 訪れそめぬ窓辺にやすらけく 鳥篭(とりかご)の鳥もねむりぬ。  今はただやすらかに  吾子(あこ)もねむれ。 せせらぎの音もしずけく 月かげの()()にもれて、 草の葉につゆのやどりぬ。 つゆのやどりぬ窓辺にやすらけく 花鉢(はなはち)の花もねむりぬ。  今はただやすらかに  吾子もねむれ。
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