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「また逃げるとか、あるんじゃねぇの?」 「涼が、そう思っているなら、煌弥も同じ事を思っているはず。だから、それなりの事はするんじゃないかな」 涼の問い掛けに、そう答えた俺。 もう逃げないと言い切れない。 だから、煌弥もそれなりに対策をするはずだ。 拓海に黒の蝶の話しを聞いてから俺なりに調べた。 だけど、ロックがかかっていて、黒の蝶の事は、調べる事が出来なかった。 「拓海、他に黒の蝶に関して情報はないのか?」 今夜は族潰しがある日だから、1階のリビングでパソコンを操作しながら、拓海に問い掛けた。 「前に話した事以外は分からねぇ」 「分からないと言う事が余計に気になる」 俺と拓海のやり取りを聞いて『確かに』と涼が言った。 ただ1つ分かるのは、謎が多すぎる少女だと言う事だ。
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