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少女を煌弥の傍に置く事が、凶となるのか?はたまた吉となるのか?調べても分からないから予測不能。 だけど、煌蓮の立場で考えると、少女が黒の蝶なら口から手が出る程欲しい人材。 夕方になった頃、煌弥が1階のリビングに入って来た。 「また逃げるんじゃないのか?」 それなりに聞いてみた。 俺の問い掛けには答えず、煌弥は僅かに口角を上げた。 仮に逃げたとしても、また捕まえるってとこだろう。 「ボスのプライベートの部屋か?」 拓海が問い掛けた事に答えず、鋭い視線を拓海に向けた煌弥。 図星だな。 煌弥のプライベートの部屋なら、後ろは港湾だ。 泳げたとしても、服を着て、泳ぐのには無理がある。
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