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「全ての木を切れ」 『高さは?』と問い掛けると『塀より1メートル下だ』と答えた煌弥。 「明日の早朝から、チェンソーを使って切るようにメンツ達に伝える」 俺の言葉に返事する事なく、煌弥はリビングを出て行った。 俺と涼は、煌弥の後を追う。 今夜、煌蓮総本部に残るのは拓海で、潰す族の情報を集めて、俺に連絡する事になっている。 煌弥は、一足先にビルから出て行く。 それは、いつもの事で、先に車に乗り込んで、俺達が出て来るのを待っている。 「A班は残って此処の警備に当たってくれ。残りの者は今夜潰す族のメンツ達を逃がすな。先頭は涼。C班は涼と共に行動しろ」 ロビーに集まっているメンツ達に、少し高い場所に立ち指示した。 『了』と答えるメンツ達に、涼が『行くぞ』と声をかけると、25人のメンツ達はビルから出て行く。 残るメンツ達に『此処は頼んだ』と告げ、俺もビルから出た。
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