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誰かが『卑怯だろ!』と叫んだ。 パァーン! パラパラ! 煌弥が上に向けて撃った拳銃の弾が、天井に当たり、コンクリートが床に音を立てて落ちる。 乱闘していた奴等も動きを止めて、煌弥を見ている。 煌蓮のメンツ達は、それぞれ歩いて来て、煌弥の後ろに立った。 涼は、俺の反対側に位置する煌弥の隣に立つ。 「今夜を持って族解散!総長及び副総長の身柄は、サツに渡す!」 涼が、アジトの中に居る奴等に聞こえる様に、大きな声で言った。 ジャリ! パァーン! 「うっ…」 誰かが1歩踏み出した時、煌弥がソイツの足元に目掛けて銃を撃った。 「俺に逆らうってんなら、死ぬ覚悟出来てんだな」 煌弥の地を這う様な言葉を聞いた族の奴等の顔が青くなっていく。 「総長及び副総長は、前に出ろ」 俺が言うと、男が2人前に出て来た。 それを確認した煌弥は、アジトを出て行く。
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