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『20』とだけ言葉を発した煌弥が、リビングから出て行くのが足音で分かる。 煌弥が言う『20』は少女を探す為に、メンツ20人を街に出せと言う事だ。 俺が分かった様に、涼も煌弥の言葉を理解して、リビングから出て行った。 多分、メンツ達を集め指示するのだろう。 「拓海、煌弥が少女を捕まえたと言う場所を拡大して、何かあるか探して欲しい」 俺が言うと『任せろ』と答えた拓海。 少女を探すのは涼に任せ、族潰しに関しての報告書を作る事に集中した俺は、簡単に思っていた。 逃げた少女を煌弥はまたすぐに捕まえるだろうと……
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