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兄弟盃を交わした数日後、煌弥は【煌弥蓮合(こうやれんごう)】を創った。 略して【煌蓮(こうれん)】 煌蓮のメンツの殆どは、煌弥が拾ってきた奴等だ。 自らメンツ達を指導し鍛えた煌弥。 煌蓮として、しっかり動き出したのは、高2の春。 夏になる前に、親っさんが煌弥と俺と涼を連れて来たのは、街外れの廃倉庫が建ち並ぶ場所。 不景気で会社が潰れ、錆びれた倉庫だけが残ったまま。 廃倉庫が建ち並ぶ数メートル後ろには、港湾。 「この場所を好きに使え」 親っさんの言葉に強く頷いた煌弥。 煌弥が18歳の誕生日に完成する様に、解体工事と建設工事が始まった。 300坪の土地。 地下2階、地上5階建ての煌蓮のビル。 敷地の周りは高い塀で閉ざされ、セキュリティ管理を利用、開閉される門は大きくて黒い。 図面を描いたのは、煌弥。
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