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少し待つと、玲ちゃんを抱き抱えたまま、プライベートルームから出て来た煌弥は、そのままデスクチェアに座った。
玲ちゃんは、煌弥の黒のワイシャツを着ているが、玲ちゃんからも、フェロモンがだだ漏れ。
それに気付かない振りして、玲ちゃんに声をかけた。
「玲ちゃん、寝てるのを起こしてごめんね」
視線だけをこちらに向けた玲ちゃんも、煌弥と一緒で無表情だ。
だけど、同じ無表情でも、玲ちゃんの場合は、少し違うと感じた。
『改めて自己紹介するね』と言うと、軽く頷いた玲ちゃん。
「俺は、中村大和。
そして、金髪は、錦織涼。
それから、赤い髪の奴は、山下拓海。
俺達の名前は、呼び捨てで構わない。
それに、これからは玲ちゃんと呼ばせてもらうよ」
軽く頷いた玲ちゃんに聞きたい事を言う。
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