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「その施設には、私の他にも数十人の子供が居た。
だけど、厳しい訓練に耐えられない子供は亡くなっていった。
施設の人間は、遺体と生きている子供達を、船で無人島に連れて行き、子供達が船から遺体を下ろして、捨てに行くのが日常茶飯事だった。
その中に私も居た。
拒否したら、竹刀で殴られたり、密室に閉じ込められ、食事を与えてもらえない。
だから、どんな事でも生きる為にしてきた。
遺体を捨てた無人島に、サバイバルナイフ1本だけ持たされ、放置された事もある。
その時も何人か子供が亡くなっている」
玲ちゃんの話しは、耳に入って来るけど、現実味がない。
俺だけじゃなく、涼も拓海もそんな感じだ。
だけど、煌弥だけは違う。
煌弥は、玲ちゃんを膝に乗せたまま、しっかりと玲ちゃんを見ている。
玲ちゃんの言葉の中から、何かを探していると言う感じだ。
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