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パタパタと数人の足音が聞こえたと思ったら、私の身体についている物が、次々と取られていくのを、他人事の様に見ていた。
ふと、視界に入ったのは、沢山の機械。
何故……?
「自分の名前を言える?」
私の顔を覗き込む様に問い掛けてきたのは、40歳くらいの白衣を着た男性。
……名前……?
何かを言おうと思うのに、何が言いたいのか分からない。
……名前……?
……私の……?
……それは……?
……何も分からない……
何故自分の名前が分からないのだろう……?
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