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「貴島のガキは、相変わらず口が堅い」
そう言った山根は、病院の中でも、平気で煙草を吸う。
仕方がないから、スーツのポケットに入れていた携帯灰皿を山根に渡す。
『悪いな』と言って、携帯灰皿を受け取った山根は、消す事をしない。
そんな山根だが、たまに煌蓮に仕事を回してくる。
警察では片付けられない仕事を。
「しかし、残酷、冷酷、冷血、非道の男だと、噂されている貴島のガキが人助けをするとはな」
山根の言葉には答えず、俺が集めた情報を伝える。
「繁華街で起きた事件は、車に乗った誰かが煌弥目掛けて発砲した。それを1人の女が身代わりになって撃たれた事がこちら側が分かっている情報です」
そう言ってから車種とナンバーを書いた紙を山根に渡す。
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