(9)

15/33
前へ
/353ページ
次へ
「玲ちゃん、1つ聞いて良い?」 『どうぞ』と答えた玲ちゃんに『烏って誰?』と聞くと、玲ちゃんは煌弥を指をさして『黒の烏』と答えた。 その言葉に、俺も拓海も涼も『ハハハハハッ!』と声を出して笑った。 黒しか着ない煌弥。 髪は漆黒、瞳だって漆黒。 醸し出すオーラも漆黒。 まさに玲ちゃんが言う様に、煌弥は黒の烏だと思った。 笑った後に『ピッタリじゃん』と言った涼。 煌弥は、ほんの僅か口角を上げている。 多分、気にいったのだろう。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

342人が本棚に入れています
本棚に追加