(9)

19/33
前へ
/353ページ
次へ
「私を助けてくれた人物は、その焼印を消すために、私に彫り師を紹介してくれた。 そして助けた人物が、私に黒の蝶と名付けた。 私が仕事の依頼を受ける時は、アヤナミの人間達の真似をした。 報酬金額の受け取りは、郵便パックに詰めるように指示して、それは私書箱に届くようにしていた」 笑う俺達を気にする事なく、玲ちゃんが話した。 「と言う事は、黒の蝶は、玲ちゃんなんだよね?」 俺は再確認するつもりで問い掛けると『そう』と答えた玲ちゃん。 「じゃあ、なんで烏まで入れたの?」 背中に烏の筋彫りを入れている事が不思議で問い掛けてみた。 「黒の蝶は黒の烏を選んだ。それだけだ」 俺が問い掛けたに答えたのは、煌弥。 その煌弥は、玲ちゃんにワイシャツを着せている。 他人にそんな事をしている姿なんて、今まで1度も見た事がない。 ある意味プレミア煌弥。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

344人が本棚に入れています
本棚に追加