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「おがたれいが、君の名前だけど分かる?」 おがた……? れい……? 私が……? それが、私の名前……? ……やはり思い出せない…… 「君は、この半年間、眠っていた。そのせいで、一時的に記憶が無いのだと思う。それに君が眠っていた半年の間に傷は綺麗に完治している」 説明をしてくれているのだと思うけど、何も分からないし、今の状況を理解する事も出来ない。 「これからは、眠っていた身体を、少しずつ動かしていこう」 そう言った後、私の視界から消えた矢形と言う担当医が誰かに言った。 「きじまさんに連絡を」 また知らない名前。 きじまって……誰……?
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