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防犯カメラの位置を無意識に、確認しながら、走り続ける私が居る。 私が何をして生きて来たのか……? 些細な疑問符が気にならないくらい、本能と勘を頼りに、人通りが少ない道を、ひたすら走った。 最終的に私が足を止めた場所は、繁華街の路地裏。 この路地裏には覚えがある。と思いながら、足を進めて行く。 奥に行く程、暗くなる路地裏。 街灯なんて物はなく、繁華街にあるネオンの光が僅かに入る場所。 だけど、確かに、この先にある。 路地裏を進んで行くと、突き当たり。 自然と身体が右側に移動する。 私の視線の先に小柄な人1人が通れるかどうかくらいの隙間があるのが分かった。 なんの迷いもなく、その隙間に足を踏み入れる。 身体を横向きにして、スルスルと通ると、5メートル過ぎた所で、1畳くらいの空間があるのが分かった。
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