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記憶はないけど、生活習慣と言う物は、自然と身体に染み込んでいる。 そう思えるくらいに違和感がない。 無意識に伸ばした右手は、何かのスイッチを押す。 パチッ!と音が鳴ると、蒼く光るのは、ブラックライト。 それが怪しげに光を放っている。 不気味だとは思わない。 寧ろ妙に落ち着く。 烏の巣である5階の廊下を歩いた時、妙に落ち着くと感じたのは、此処と同じだったからだ。 更に足を進めると、右側にドアがある。 そのドアには、蝶々が施されていた。 また、蝶々……? 何故、蝶々……? 疑問に思いながら、ドアノブに手をかけドアを開けた私。 中を見て、バラバラに散らばっていた記憶の欠片と言うパズルピースが頭の中で、嵌め込まれていく。
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