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中に入り、そこにあるデスクチェアに腰掛けた。
私は、此処で生活していた。
そして私は……
………
……
…
……駄目だ。
思い出せない。
此処に戻る事は、身体が覚えていた。
だけど頭の中はスッキリしないし、記憶の欠片と言うパズルは、僅かなピースが嵌っただけで、完成はしていない。
2000ピースのパズルをしている様に思う。
デスクの上に置いてあるパソコンの電源を入れ、暫く待った後マウスを指先で触る。
画面に映し出されたのは、烏の顔写真。
【貴島煌弥。4月2日生まれ。AB型。
椿学園3年。煌蓮のトップ。貴島組組長、貴島忍の長男……】
写真の隣には烏の個人情報。
何故、烏の写真や個人情報がある……?
私と烏とは面識があった……?
嫌、ない。と私の野生の勘が伝えてきた。
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