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床は靴を履いたまま歩ける様に木の板が敷き詰められていて、木の香りがする。 窓がないのに湿気臭くないのは、湿気対策がしてあるのだろう。 部屋の電気は、今時珍しい裸電球が、1つ。 壁には、出入口の他に、ドアが2つある。 そのドアを開けなくても、何があるか、薄らと分かるから不思議だ。 ベレッタ92を元の場所に戻し、飾られている物をゆっくり見ていく。 拳銃もナイフも全て丁寧に手入れしてある。 何気に視線を向けたのはデスクの下。 そこの奥には黒の金庫があるのを見つけ、デスクチェアを退かして、しゃがみ込む。 右に回すけどロックがかかってあるのを理解した私は瞼を1度閉じた。 ふと浮かんだ言葉を数字にしていく。 左に8、右に7、左に3、右に9。 するとカチャと音を立てロックが解除された。
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