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私は読んでいた本を机に置いて、ため息をついた。 肝心の方法が書かれていない… それさえわかれば… それと自分の身体に戻る方法もわからないと困る。 本を読み返しながら、私は本体に戻り、 記憶を読み起こせば良いのではないかと考えていた。 だが、それはリスクが高すぎる。 死に直面する問題だ。 この本には、私達が違う星の住人だということ。 皆が崇め立てている存在も何もかも、 本当は普通の人であること。 この世の全てをコントロールしているのは 私達が天国と言っている場所で、 そこに本体があり、魂を送る場所だと書かれていた。 その星にいる本体がどうやって生まれたのか、 どのくらいの人数がいるのか作者もわからないらしい。 不思議なことは、その本体がずっと寝た状態であること… 身体を動かしたりすることはなく、 テレパシーで会話をしていると…
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