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私はこの本の作者宛に手紙を書いた。 もっと深く知りたいと思ったからだ。 作者は瀬崎新太と言い、この1冊しか本を出していない。 数日後、1通のメールが届いた。 深入りしすぎると飲み込まれるから これ以上知らないほうが良いと… 飲み込まれる…? 私はそのメールに、それでも知りたいと返信した。 瀬崎さんがメールでの返答は出来ないと言ってきたため、 私は瀬崎さんと直接会って話をしたいと返信した。 瀬崎さんは東京の人だ。 私は栃木に住んでいる。 高校生の私が東京に出ていくのは少し勇気のいることである。 でも知りたい意欲の方が勝っていた。 わかりました。 間宮さんが夏休みに入ったらお会いしましょう。 私はその答えを見てやったぁ~!と叫んだ。 夏休みになり瀬崎さんと会う日が近づいてくる。 ドキドキしながらその日を待った。
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