異世界に、アレ持ってきちゃいました。

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「ええ。ですから、私も困っているのです。この老いぼれ、夜はアイザック様が城を抜け出さないように見張りをしていて。ですがあの方、逃げ足だけは速いので」 (まぁ、童貞ではないとは思ってたけどさぁ……)  まさか夜な夜な女を抱いているとは思うまい。 「それで、その足止め役を、私にしてほしいってことですか?」 「ご明答! まさにそのとおりです。お願いできますね?」  さっきまでの憂いの表情はどこへやら、ソンジはうるうる期待の眼差しでこちらを見つめてくる。 「……わかりました。でも、その……毎晩っていうのは、無理かもです」 (コンドームの数も、限られてるし……) 「とりあえず、一週間くらいは……その、できるかもですが……」 「ええ、十分です。私に不定休を与えると思ってください」 「……じゃあ、その役、引き受けます」 「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」 「はい……」 (よし、とりあえずしばらく欲求不満で眠れない夜は避けられそう!)  夏美はすでに、気分上々で今日の夜の誘い方を考えているのであった。
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