異世界に、アレ持ってきちゃいました。

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「今すぐに来賓にふさわしいドレスというのを用意できなかったので、ちょっと人のものをお借りしました。今日は居住区で過ごすから大丈夫なはず……」  もごもごと何かを言っているが、夏美には正直良くわからない。 (なんだろう、ちょっと露出が多めとか? あんまり目につかないからとかかな?) 「では、ナツミ様のお着替えを手伝いなさい」  ソンジがいうと、メイドたちが夏美を衝立の向こうへ連れて行ってくれる。 「お着替えをお手伝いさせいただきます。初めて見るお召し物ですので、どのように扱えばよいか、御指南いただけますか?」 「あ、これはワンピースなので、上からばっと脱げば……脱ぎますね!」  夏美は自分でワンピースをたくし上げ、脱ぐ。メイドたちは驚いた表情をシていた。 (あ……さすがに来賓として品がなかった? 人前で脱ぐのに抵抗なさすぎるんだよね……) 「これは下着で……下着はそのままでいいですよね……?」 「はい、そのままで」  さっきまで驚いた表情をシていたメイドたちが、夏美を不安にさせないように微笑んでくれる。
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