異世界に、アレ持ってきちゃいました。

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「ほっほっほっ」  愉快そうに笑うソンジに、どこまで本気なのかわからなくなる。 (でも……私が異世界に来ちゃったんだってことは、嫌ってほど実感する……。だってこんなの、あの世界にいたらありえないことばかりだもん……!)  夏美は頭がくらくらする気がした。 「では、次にこの国での立ち居振る舞いについて説明をしていきましょうか」 「あ、はい……」  夏美は気持ちを切り替えてソンジに向き直る。ソンジは部屋に備え付けてあった百科事典を開き、この国の成り立ちから説明してくれたのだった。  そして……。 「あ、あの……」 「はい?」  一連の話をすべて聞いた上で、夏美にはどうしても改めて聞いておきたいことがあった。 「あの、ソンジさん」 「はい? なんでしょう」 「さっき言ってた、お願いしたいことっていうのは……?」 「ええ……単刀直入に言いましょう。あの日のように、アイザック様のお相手をしてほしいのです」 「……はい?」  夏美の頭の中が、一瞬でホワイトアウトした。 「……ちょっと、何を言ってるかわからない……」 「アイザック様の、夜のお相手をしてほしいのです」
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