第壱章 花ノ宮女学院

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時間になって、私は何も言わず第二玄関に向かった。 「美夜ノさん!」 そう言うと私は一からさっと離れた。その行動に史靖も察したらしく、 「じゃあね。今日はありがとう!お二人共。」 そう言うと一の腕を乱暴に掴むと出ていった。 彼らが出ていくと、美夜ノさんが不思議そうな顔をして聞いてきた。 「何かあったの?」 「あんなに無愛想な将校様見たことないわ」 「美しい人だったのに残念ね。」 そんな呑気な美夜ノさんに腹が立って、 「今日は寮に戻ります。先生によろしく。」 そう言うと私ははしたない足音を立て、寮に戻った。
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