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私に寄り添うようにして丸めた身体が、小刻みに震えているのが伝わってくる。なんとなく、雨の日のような湿度のある匂いがした。
もしかして、どこか具合が悪いのだろうか。
そう思うとぱちっと目が開いてしまう。
様子を確認するために、布団のなかを覗こうとした。
にゃーん。
猫が鳴いた。
飼い猫の鳴き声は寝室の扉の向こう側、廊下から聞こえてきた。部屋の扉も窓も閉め切ってある。ドアを引っ掻く音と、首輪の鈴がちりちりと鳴っている。
私は掛布団に手をかけたまま、動きを止めた。
了
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