184人が本棚に入れています
本棚に追加
私の秘めたる部分
結婚の夜は、私の義父となられた、一井財閥の総帥である一井 藤宗男爵の計らいで、帝国ホテルの豪華な一等客室へ、藤孝様と一緒に泊まった。
嬉し恥ずかし、初めての夜。
私は、これまで誰も触れたことのない肌を藤孝様にさらし、とっても官能的な、ひとときだった。
いま思い出しても、ドキドキしてしまうくらい。
だけど、せっかくお義父様が私たちの『初夜のため』と気を利かせて下さったのに、その日は疲れてしまって最後までできなかった。
一井邸に戻ってから、きっとその続きが出来るものだと、私は期待する。
藤孝様のおしべが、私のめしべに入る……?
具体的に、どうするものなのかよく分からないけど、きっと艶っぽくて、痺れるような気持ちよさがあるに違いないわ。
藤孝様が、そのきれいで長い指を私に滑らせている時の、ゾクゾクと湧きあがるようなあの感覚。
思わず声が出てしまうほど、感じてしまったの。
帝国ホテルでの夜中、ひと眠りした後に、藤孝様の寝相の悪さで目が覚めてしまった私。
藤孝様が眠っている間に、今まで見たことのなかったおしべを観察した。
それは、私にはない不思議な形をしていて、ちょっと触ると少し大きさが変わったりと面白かった。
これが男性というものなのね……。
だけど、私のめしべって、どうなっているのかしら。
最初のコメントを投稿しよう!