私の秘めたる部分

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 私はこれまで、自分のモノをしっかりと見たことがなかった。    だって、ふつう、自分の股の間なんて、見ないでしょう?  お互いに初心者同士。  藤孝様に見られる前に、きちんと自分の身体くらいよく知っておくべきだったと後悔する。 「藤孝様が(いじ)っていたところ、どうなっているのかしら?」  一井家の風呂場で、こっそり手鏡に写して、私の秘めたる部分を見た。 「……ウソっ」  私が思っていたよりも、あまりに奇怪なその形に、絶句する。    こんなの、イヤ。  藤孝様にこんなに異様な部分を見せたなんて、恥ずかしいっ。  思わず、藤孝様の部屋に駆け込んで言ってしまった。 「藤孝様っ、アレを見ましたのっ?  ワタクシの……部分は、もう一生見せたくありませんっ」
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