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見られたくないのが、私の『股の間』だと言うのも、なんだか恥ずかしくて言えない。
「櫻子さんの、どこが変なんだい?」
寝巻の浴衣姿で近づいてきた藤孝様は、制服の詰襟(※学生服)や、背広をきっちりと着こなしている時より、色気がある。
ちらりと見える胸元が、大人っぽく見えてドキッとした。
あの奇怪なめしべが、なんていう名前なのか知らないわ。
えぇいっ、あのヘンな形のところを、見られなきゃいいんだもの。
「あの……ココです」
見せたくないと言いつつも、私は浴衣の裾をめくり上げ、薄い腰巻(※女性の肌着)を藤孝様に、ご披露する。
浴衣の裾が上がっていくに従って、藤孝様の目が大きく見開いた。
「さっ、櫻子さんっ。
ゆかっ、浴衣っ、浴衣の裾を下げなさいっ」
藤孝様は真っ赤になって私に抱きついて、浴衣の裾を下げるよう叫んだ。
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